SM小説 鞭化粧

泣きむせぶ女たちの夢つづり。本格SM小説集。

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ギボン家を継ぐ女(十一話) 

十一話 過分な扱い


それからのこと、日を重ねていくうちにグラントの笑顔は浅くな
っていくのだった。食卓では、亡き騎士ギボンの座った席に着
き、ギボン家の主として・・・精神的な支柱の位置に置かれてし
まっていたからだ。
アリシアはともかくもイライザなど特にそうでそれまで強さを演じ
た暮らしへの反動からか、表向きは支配者でも心はグラントに
頼り切っていたのである。
ギボン家唯一の男として世に出て行くのはいいのだが、家の中
では奴隷の姿でいたかった。
そして、さらによくないのは、アリシアもイライザも、そんなグラン
トの微妙な変化に気づかぬ女たちではなかったから、家の中
が妙によそよそしくなってしまっている。
2人が一目おいてくれている・・・そのことがグラントを寂しくして
いた。

「気遣ってほしくないみたいよね・・・」
「何かを間違えてしまったのかしら」
母子で微笑み合ってお茶を飲む・・・そんなひとときがあったの
だった。
 
「それで私たち、悩んだのよ」
「苦しかったんだから」
「はい」
「奴隷奴隷と言っておきながら・・・」
「こんなに素敵な母と子を悩ませるなんて、ダメな奴隷・・・」
「・・・はい」
「今夜からおまえにとっての食事は餌です」
「わかったらまず裸でしょ・・・くくく・・・」
夕食の席でのことだった。騎士ギボンの座る席から、一転して
陰毛さえない全裸で這う姿にされる。女2人は部屋着のドレス
で席に着く。用意されたテーブルセットは2人分。奴隷の皿な
どどこにもなかった。
アリシアが肉と野菜をほおばって、よく噛んで、四つん這いの
奴隷を呼びつけて口を開けさせ、吐き出して捨てていく。
イライザがパンとスープを口にして、噛み砕いて奴隷の口に吐
き捨てる。
奴隷はそれを手を使わずに授けられ、唾液の混ざる餌をいた
だく。
大きな円卓の向こうとこちらへ、尻を上げた四つん這いで行っ
たり来たり。テーブルの下に潜り込んで素足の足先にキスを求
められることもある。
「いやらしい・・・勃てちゃって・・・ふふふ」
「ほんとよ、ビンビンじゃない・・・嬉しくてたまらないって様子よ
ね・・・くくくっ」
グラントの目が輝いて、うっすら笑みがにじんでいた。

イライザの部屋とグラントの部屋の間にひとつある、開けたこと
のない扉は、かつてこの家の主が使っていた大きな部屋。代
々伝わる鎧や武具、公式の場で馬をさばく飾り馬具などが整
然と並ぶ、まさに勇者の空間だった。
「亡き主人のお部屋よ、ギボン家の誇りだわ。今夜はここでアリ
シアと2人、おまえを奴隷として飼う報告を主人にします。心し
て臨みなさい」
「ふっ・・・許さないから・・・可愛い妻に気遣いさせた罰ですか
らね・・くくくっ」
2人とも着衣のまま、全裸で平伏す奴隷を見下ろす・・・乗馬鞭
もそうだったし、革を編んだ飾り手綱も、何年も使われず脂が
失せて強張っている。手綱は一本鞭となる。

「うっうっ・・・ぅぅぅぅ・・・ううぅぅーっ」
「よしよし、いい子よ、もう泣かない」
「はい」
「痛かった痛かった・・・よく耐えたわよ・・・よしよし・・・」
「はい」
「奴隷はいつも笑っていること」
「はい」
「私たちに気を遣わせないこと」
「はい」

奴隷の体に凄惨な鞭痕がはしっていた。血が浮いて皮膚が破
れ、ところどころに血が伝う。
手加減のない躾が二時間ほども続いたのだった。

「膣は常にご褒美よ」
「はい」
「ベッドもね、ちゃんとしないと石の上で寝かせるわ」
「はい・・・ああ奥様・・・お嬢様・・・お慕いします心から・・・」
美しい全裸の女神2人に抱かれて、疲れ切ったグラントは眠り
に落ちた。

そんなことがあった半月後のことである。イライザの供でグラント
もいなく、アリシアが中庭に出ていると、建物をはさんだ表側の
前庭に馬の蹄の音がした。ほどなく衛兵の一人がアリシアを呼
びにやってくる。
「お嬢様、早馬です、アーサー准将の使いのお方がみえられ
て」
イライザに宛てた手紙だった。紙のしっかりした海軍の封筒で
ある。母宛のものだったが、アリシアは、グラントのことに違いな
いと思い、ペーパーナイフで開封した・・・。

 イライザよ、傑作だ!
 海賊警備隊ができそうだ。
 上は面白くはないようだが、
 我々が押し切った。
 グラント君は面白い。ついてはだが、
 グラント君を我が軍にと思っている。
 作戦本部で軍略にあたってもらう。
 しかしその前に1年ほど
 海軍士官学校で学ばせようと思っている。
 ギボン家にとって迷うことではないだろう。

 さて、そこからだ。じつはだが、
 失礼ながらグラント君について
 調べさせてもらったよ。
 平民であることはいいのだが、
 父親というのがよろしくない。
 陸軍を脱走した前があり服役している。
 その息子をそのままギボン家に
 入れるわけにはいかないだろう。
 我が親友、騎士ギボンの名を汚す。

 そこでだ、男爵たる私の家の養子とし、
 その上で縁組みする。よいか。
 そのことでグラント君は、よくない家とも
 手が切れる。これはギボン家のためであり、
 将来有望な若者のためでもある。
 一月後に迎えをやる。 では。

 最後にイライザよ、チュッ!

「はいはい、わかったわかった・・・」
「ね、可笑しいでしょう、チュッだって・・・ぅくくっ! おじさまらし
いわ、ウイットがあって素敵だもの」
「ふふふ・・・でも・・・」
「そうね、凄いことになってきちゃった。グラントは・・・」と言いな
がら、円卓のすぐそばで裸で正座をする奴隷に、アリシアは視
線をやった。キラキラ潤む美しいブルーアイで・・・。
イライザが手紙をグラントに手渡してやる。

グラントの手が震えていた。
「よく考えてお決めなさい。断るなら早くしないと先方は乗り気
だわ」
「海軍士官学校なんて、それだけでエリートだわ。それに男爵
家からのお婿さんにおしっこ飲ませる楽しみも捨てたもんじゃ
ないでしょうけど・・・あははっ!」
「おほほほっ! それはそうね、お尻の穴まで舐める奴隷が海
軍士官だって・・・おほほほっ! 傑作だわ」
「断るならもう調教はナシかな。可愛がってあげないもん・・・」

4つの悪戯な目が向けられた。
「そんな・・・そっちの方が辛いです・・・」
母子が顔を見合わせて笑い合った。
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