SM小説 鞭化粧

泣きむせぶ女たちの夢つづり。本格SM小説集。

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同棲する女たち(八話) 

八話 二人いたイヴリン


独りのベッドでリリーは、なにげない自己嫌悪を覚えていた。そ
れは真剣に向き合うほどの嫌悪ではなく、なにげない自己嫌悪
と表現するにふさわしいものだった。
坊やになぜ、あれほどひどいことができたのか・・・そしてなぜ、
独りでいる今夜やさしく接してしまったのか・・・自分でもよくわか
らない感情が入り混じった不思議な想い・・・生理が近いせいで
感情が不安定なのだとも感じていた。
そして翌朝・・・朝から体調が思わしくなった。夕べ厩舎を出ると
きに感じた寒気は、その予兆だったのかも知れない。
二度の食事を運んだだけで、その日はほぼ坊やを放置・・・な
んとなく過ぎていった一日だった。頭が重く、何かがのしかかっ
たように体が重い・・・。

イヴリンが戻ったのは、そのまた翌日の夕刻のことだった。父
親の病状が思いのほか軽く、また、なんとなく胸騒ぎがしたから
だった。リリーが呼んでる・・・そんな気がして帰りを急いだ。
「あら熱・・・少しあるわね」
「ええ・・・だるいわ・・・悪魔にでも取り憑かれたみたい・・・」
「もう生理?」
「うん近い」
「そのせいかもね、あなたって重いから。それに風邪が加わっ
た・・・」
「そうかも」
「ともかく寝てなさい。坊やに餌は?」
「あげてない」
「わかった、寝てなさい」
リリーを寝かせ、それからシャワーを済ませて、夕食を厩舎へ
と運んだ。
黒のドレス・・・ドレスは二人にとって部屋着であった。外に出る
とき、動きやすいパンツ姿が多かった。男どもに色気をふりまく
つもりもなかった。

イヴリンはピストルを持っていた・・・。

扉が開いてイヴリンだったことで、坊やの目の色が少し違った。
トレイを持って歩み寄るイヴリンを、毛のない坊やは身をたたん
で平伏して迎えた。手枷足枷、それに貞操具の姿である。
「お帰りなさいませ、イヴリン様」
「うん。変な真似すると撃つからね」
「はいイヴリン様」
「うん、よろしい・・・さあ、おなか空いたでしょ、さっき戻ったばか
りなの。リリーが熱を出しちゃって、先に寝かせていたからね」
「はい、気分がすぐれないとおっしゃっておいででした。お悪い
のですかリリー様?」
「ううん、あの子生理が重いから毎月何かがあるものなのよ、心
配にはおよびません」
言いながらトレイを置いて、イヴリンは椅子に腰掛けた。脚を組
むとき、ドレスのスリットが割れて、艶めかしい白い腿が露わとな
った。

しかし坊やは食べようとはせず、正座をしたまま物言いたげな
目をしている。
「なあに?」
「あの・・・イヴリン様のご実家の方は? お戻りが早かったよう
ですが?」
「父のこと?」
「はい、お悪いのでしょうか?」
「ふふふ、心配してくれてたわけだ・・・うふふ」
イヴリンは苦笑して眉を上げた。
「母が騒ぎすぎなのよ、軽い発作で倒れただけで、たいしたこ
とはなかったの。一人娘だからね私って・・・」
「そうですか、よかったですね」
「ええ・・・でも時間の問題だわ、いずれもう・・・」
イヴリンは坊やの目の色を観察した。攻撃性のまるでない静か
な眸・・・それは人生への諦めだったのだろうが、それにしては
悲壮さを感じない・・・そんな眸だった。ピストルを持っているの
に、特に緊張するでもなく・・・。
やさしい子だとイヴリンは感じ、それとともに、リリーとの間に何
かあったと直感した・・・。

食事はやはりブタの餌・・・しかしやはり冷たいミルクがついてい
た。手づかみで貪り喰う奴隷の姿・・・ミルクを飲みながら食べ
ている。
「美味しい?」
「はいイヴリン様、ありがとうございます」
「・・・おまえ」
「はい?」
「わずかな間に、ご挨拶までできるようになったのね・・・どういう
心境の変化かしら?」
「はい・・・それは・・・」
一瞬言葉を探す坊やの様子に、イヴリンは笑って話題を変え
た。聞きたくなかった。なぜそう思うのか、それがわかっている
だけに、聞きたくなかった。
「お立ち」
「はいイヴリン様」
ロッド打ちの傷は二日や三日で治るものではなかった。背中も
尻も腿の裏もズタズタ・・・しかし新しい傷ができていないことは
明らかだった・・・。
立たせた坊やに傷薬を塗ってやり、それから坊やに、尻を向け
て這うよう言う。
四つん這いで脚を開いて尻を上げる。言わなくても坊やはア
ナルまでを晒したのだ。

イヴリンはロッドを手にして椅子に座り、陰毛を失ってあからさま
に開かれた男の股間にさがるものを棒先で突つき、ペシペシと
軽く叩き上げたのだった。袋が生き物のように蠢いて縮こまり、
坊やはおうおうと声を上げながら、一打ごとに尻を退き、また差
し出して、ロッドから逃げなかった。
「うん、よろしい、素直よ」
「はいイヴリン様、おやさしくしていただき、ありがとうございます」
そのときふと小さな疑問がイヴリンの中に生まれた。
「あの子・・・リリーはここへ来るとき、ピストルは? 持ってきた?」
「いいえ、お持ちになりませんでした」
「そう・・・ふふふ・・・なるほどね・・・ふふふ・・・」

イヴリンはこう思った。この子は賢い子であって、それだけのこ
とで、臆病であり弱い私を見抜いただろう・・・と。
「今夜はいいわ、リリーのことも気になりますし、体を休めていな
さい。明日にはまた調教です」
「はいイヴリン様、おやすみなさい」
そう言って坊やは足許にすり寄って、靴先におやすみなさいの
キスをした。
それで一度は背を向けたイヴリンだったが、トレイを椅子に置
いて、言うのだった。
「父を心配してくれたご褒美です、上を向いて寝なさい」
イヴリンは、ドレスの内側から黒いパンティを抜き取って、仰向
けに寝る坊やの顔にまたがった。
「アナルをお舐め、アソコはダメよ」
「はいイヴリン様!」
少し浮かせた尻の谷に、坊やは頭を浮かせてキスをして、舌を
伸ばし、チロチロと舐めている。貞操具に包まれたそこのところ
が、蠢いているのがわかる・・・。
「嬉しいね、女の体でもっとも恥ずかしいところだわ」
「はいイヴリン様、嬉しいです!」
「こんなこともしてもらった? リリーに?」
「・・・」
「ふふふ・・・おほほほっ! いいわよ、言わなくていいから。お
ほほほっ!」

この子は・・・私とあの子の間のことまで気にかけているのだとイ
ヴリンは思うのだった・・・。
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