SM小説 鞭化粧

泣きむせぶ女たちの夢つづり。本格SM小説集。

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同棲する女たち(七話) 

七話 二人いたリリー


その夜・・・夕食の時刻を少し遅らせ、赤のロングドレスの姿で、
なぜかリリーだけが厩舎を覗いた。厩舎には水だけは通ってい
て、日に二度の食事だけで飲む水には不自由しない。手枷足
枷をされていても、中で歩くことはできたので、食事を運んで日
に二度覗けば、生かしておくには充分だった。
食事はもちろん残飯だったが・・・それも今夜は少し違った。器
にはキッチンで使うボウルをそのまま用い、中身はどれ一つ料
理の形をとどめないブタの餌のようなものだったが、今夜は大
きなコップのオレンジジュースがついていた。
厩舎を覗いたリリーは、器を載せたトレイを坊やの前に置きなが
ら、身をたたんで平伏す背中、そして目をそむけてしまうほど
の尻の青痣に、小さくため息をついたのだった・・・。

「さ、お食べ。今夜は特別にジュースもつけてあげたから」
「・・・はいリリー様、ありがとうございます」
生気のない声・・・自我が崩れかけているとリリーは感じた。
「今夜から数日の間は二人きりよ」
「あの・・・それは?」
「イヴリンの実家からの電報で、お父さんが倒れたって。それで
彼女、飛んでいった。彼女にも私にも、もちろん実家はあるし
親だっているからね」
「はい・・・そんなにお悪いのですか?」
「心臓らしいわ。もともと持病があるそうよ。今度倒れたらダメか
もって、お医者に言われていたらしい」
「そうですか・・・」
気遣うような目の色だった。
「何よ、おまえ気になるの? 私もそうだけど、おまえにとっては
魔女でしょう?」

やさしい子だとリリーは思った。
「とにかく、お食べ」
「はい、リリー様」
手づかみで貪り喰う姿だったが、食が進まないようだった。体が
悲鳴を上げている・・・いいや、それよりも心の衰弱だったろう。
少し時間をかけて口の中に詰め込んだ・・・そんな食べ方だっ
たから。
「ごちそうさまでした、ありがとうございました」
きっちり土下座して言えるようになっていた。
「うん・・・ね、ちょっと傷を見せて。お立ちなさい」
「はい、リリー様」
「痛むでしょう・・・」
尻や背をそっと撫で、それから傷薬を塗ってやる・・・このときリ
リーは不思議な感情に支配される自分に気づいていた。
同情・・・母性・・・それとも女心? 説明できない想いだった。

座らせた坊やのそばに椅子をひいて話していた。
「長い時間ここにいて寂しいでしょう?」
「はい・・・いっそ・・・あ、いいえ・・・」
気弱な坊や・・・。
「いっそ死んだ方がいいって?」
「・・・はい」
妙な感情が湧き上がった・・・。
「生かしておくわよ、飼い殺しの奴隷ですもの」
などと言いながら、リリーは奴隷らしい毛のない頭を撫でて言う
のだった。
「可哀想な子よね・・・父親というのもろくでなしだし、兄弟たちも
冷たいわ、探そうともしないのですから」
「それ・・・ほんとの話なのですね?」
「ええ。しばらく調べさせてもらったから・・・私とイヴリンで」
目を伏せた坊やだった・・・また頭を撫でてやる。
攻撃性の失せてしまった自分自身に、リリーは少し戸惑ってい
た・・・この場にもしもイヴリンがいたならば、どこまでも残酷にな
れるだろうと思うのに。
もう一人の私がいると感じていた・・・。

「ご褒美をあげるわね。ちゃんとご挨拶できるようになった、ご
褒美よ」
リリーは、生地の薄い赤いドレスの、ウエストから下が巻きスカー
トのようになったひらひらの裾を上げ、赤いパンティを脱いだの
だった。
そしてそのまま柔らかな陰毛の密生するデルタを、正座する坊
やに見せつけた。
「おまえ童貞でしょ? はじめてなんでしょ、女を見るの?」
「はい、リリー様」
「気持ちを込めてキスをして、お舐めなさい・・・」
「は、はい」
信じられないといった目の色で坊やはリリーを見上げ、それか
ら足許にすり寄って、目鼻の距離でデルタを見つめ、そっと目
を閉じクレバスの谷口にキスをして、白い腿の根に顔を埋めて
舌を伸ばした。花弁を分けず閉じたクレバスをそっと舐める舌
先だった。
頭を撫でて顔を上げさせ、スカートを降ろすと、坊やはまた身
をたたんで平伏した・・・。
「嬉しいです・・・ほんとに嬉しくて・・・ありがとうございます、リリ
ー様」
「うんうん、ふふふ、私もちょっと感じたわ・・・やさしいキスね」
坊やの眸の中にわずかに輝く何かを見た・・・なぜかほっとする
リリーだった。

「お立ち」
「はいリリー様」
見ればゴムの貞操具に包まれたそこのところが大きくなりかけ
ているような・・・貞操具は勃起を妨げ、萎えさせてしまうもの。
リリーはそれを外してやった。
外してやって、椅子に腰掛け、ビクビクと脈打ちながら勃ちきれ
ないそこを笑って見ていた。レズにとって、陰毛のない男のそ
れはグロテスクそのものだった。
「握って」
「はい?」
「握っていいわよ。しごいてごらん」
「はいリリー様・・・」
坊やは美女に見られる羞恥に頬を赤らめ、にぎりこみ・・・幾度
かしごくと、若い肉棒は成長して上を向く。
「気持ちいいの?」
「は、はい・・・」
「イキなさい、見ていてあげる。うふふ、今夜は特別よ・・・」
手枷の鎖がジャラジャラ音を激しくし、坊やは喘ぎ、若い樹液
が飛び散った。
「ま、たくさん出して! うふふっ、気持ちいいねー!」
「はい! 夢のようです、ありがとうございます!」
厩舎の中に奴隷用に用意した古いタオルで、萎えた先を拭い
てやり、睾丸をぽんと叩いて、ふたたび貞操具を装着し、リリー
は、トレイを持って厩舎を出た。

「はぁぁぁ・・・」
見上げる空の雲の切れ間に星が出ていた。深いため息が闇の
中に吸われていった。
そしてそのとき、リリーは背筋にゾクっとする寒気を感じた。
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