SM小説 鞭化粧

泣きむせぶ女たちの夢つづり。本格SM小説集。

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同棲する女たち(五話) 

五話 ピロートーク


華やいだ闇・・・そんな表現のふさわしい寝室だった。特別に何
が飾られるわけでなく、ただ美しい裸身が寄り添っている。それ
だけで甘く淫靡なムードが漂った。
熱いシャワーで流した肌は心地よく冷え、だから互いの温もり
を感じ合える。 そんな静かな寝室だった。
白いレースのカーテンが、星明かりを霧のように散らしていた。
闇が濃くて声の主が定かでなかった・・・。

「自分でも思うけど・・・母性のサディズムではないのよね。女は
愛するもの、男は責めるもの・・・どこかでそんなふうに思ってい
て・・・奮い立つ何か・・・チャンスがなかっただけのよ」
「ええ・・・ああやって泣かれると可愛いとは思うけど、でもだから
と言って、私のSも母性じゃないと思うわよ・・・内側から湧き上
がるもの・・・子供の頃、蛇の首をちょんぎって遊んでいた。少し
の呵責と・・・不思議な感情が入り混じって気分がよかった」
「私はカエルだったかな。木の幹に手足を針で磔にする・・・そ
のまま日干しにしてやった・・・生理のはじまる頃だった」
「魔性かしら・・・」
「そうとも言えるでしょうけど・・・そんな悪魔がかったものではな
くて・・・才能かもよ」
「才能?」
「残虐の才能よ・・・一度それが働き出すと・・・」
「止められない?」
「そう・・・止められない」

「愛してるわ・・・お姉様・・・」
「・・・乳首を虐めて・・・やさしくね」
「うふふ・・・はぁい」
「ぁ・・・リリー・・・いい・・・すごくいい・・・ぁぁん・・・」
「私もよ・・・いまでもなんだかアソコが変だし・・・」
「竜巻のようなアクメだった・・・あんなのはじめて・・・女体をかっ
さらって天空へと吸い上げていくような・・・意識の消えるアクメ
だった」
「ええ・・・あの血・・・綺麗な血・・・可哀想な涙・・・そう思うだけ
でクチュクチュになっちゃうんだもん」
「ライアンか・・・もっとこう、悲惨な名前はないかしら・・・」
「心を壊してしまうような・・・」
「そう・・・二度ともう望みの持てない子にするの・・・」
「後戻りはできないものね」
「・・・したくないし」
「ミイラ・・・ゾンビ・・・」
「ふふふ、そっち系?」
「じゃあ・・・うーん・・・」
「哀しい名がいい・・・うーん・・・」

「今度は私よ・・・乳首をお出し・・・」
「はぁい・・・ぅん・・・ぁぁぁ・・・いい・・・感じるぅ・・・」
「うふふ・・・甘えちゃって・・・可愛い・・・」
「愛してるわ、イヴリン・・・」

「パンティ」
「え?」
「パンティ君・・・」
「名前ねぇ・・・慌てることもないけれど・・・これからずっと時間は
続くわ・・・パンティ君か・・・なんだかちょっと可愛いかも・・・」
「だよね・・・ふふふ・・・ああ愉しい・・・ゾクゾクする・・・」
「泣くだけの人生よ・・・」
「気持ちよさなど与えない・・・もがいて苦しみ、私たちを濡らす
だけの存在ですもの」
「飼い殺し・・・」
「そう・・・生きてはいない、そんな存在・・・」
「私はもう自分をもてあますこともない・・・」
「女でいればいいだけで・・・」
「明日・・・ふふふ・・・あの子の人生にエンドマーク・・・」

そして翌朝・・・空はところどころに雲の切れ間があるだけで薄
雲に覆われていた。芝や森の緑もすっきりしない。このあたりで
は日常の光景だった。青は浮き立つ色であり、暖かい色でも
あった。
イヴリンはブルーのドレス、リリーはパープル。どちらも生地が
蝶のように軽いシルクであった。煌めく素材が素肌にまつわり
ついて女体のカーブが美しく、それはとても魔女たちの姿とは
思えなかった。
朝食の前にしておくことがあった。ライアンへの奴隷宣告のよう
なものだった。
厩舎の中には、馬を洗う水がきていた。手枷足枷の全裸の男
は、柄のついたモップに石鹸をつけ丸洗いされていた。奴隷に
とっての入浴・・・はじめてのことだった。厩舎に人畜の臭気がこ
もっていたが、それも窓を開け放たれて消えていた。

手枷の片側を一度外され、体の後ろに鎖をまわしてつなぎ直さ
れ、膝で立たされた男の前にリリーが立った。
「さあ、奴隷のお化粧よ」
「い、嫌ぁ・・・ああどうか・・・そんな・・・」
濡れた髪に石鹸を泡立てて、カミソリが頭髪を奪っていく。涙も
なく放心するライアンだった。スキンヘッドの剃り跡が青かった。
「ふふふ・・・惨めね・・・次よ、お立ち」
立たせた男の陰毛にカミソリがあてがわれ、眉以外に毛のない
奴隷ができあがる・・・。

イヴリンが、微笑みながら萎えたものを手にくるみ、睾丸を揉み
上げた。
「いやらしいわ・・・うふふ・・・こうされると気持ちいいでしょ」
「は、はい・・・」
「でもダメよ・・・ここにこれを・・・ふふふ・・・」
睾丸と肉棒の根にベルトを回して固定する貞操具・・・厚みのあ
るゴムで亀頭を覆ってしまい、オナニーさえもできなくなる。
「はい、おしまい。奴隷らしい姿になったね・・・こすって気持ちよ
くなることさえないの・・・失望の人生よ」
そばでリリーが言った。
「快楽なんてないと思いな・・・おまえはもう終わったわ、パンテ
ィ泥棒・・・人間のクズ・・・家族にさえ捨てられる能なし坊や」
うなだれてしまい・・・目の色の失せていくライアンだった。

イヴリンが、刺されたことで腫れている乳首をつまんだ・・・。
「ぅくっ・・・」
「痛い?」
「はい」
「そうそう、やっと素直な言葉が聞けた・・・」
力を入れて潰してみると、血糊で止血されているだけの乳首か
ら血がにじむ・・・。
「リリー、薬」
小瓶から塗り薬を指に絡めて塗ってやる・・・。
「もう大丈夫、じきに治るわ」
「・・・はい」
パシーン!
リリーがいきなり左の頬をひっぱたく。
「おまえね! 薬をつけていただいて、はいだけ? それでお
しまいなのかしら!」
ライアンは涙を溜めた・・・。
「はい・・・ありがとうございました・・・」
パシーン!
イヴリンが右の頬をひっぱたく・・・。
「ありがとうございましたリリー様でしょ! 私のことはイヴリン様
と呼ぶのです!」
「はい・・・リリー様、イヴリン様、ありがとうございました」

それから朝食が与えられた。ほとんど残飯・・・犬の餌のように、
パンの切れ端や肉の切れ端、野菜のクズが混ぜられている。
量だけは多かった。
それを手づかみで喰うのである。
「美味しいかったら、すぐにそう言う!」
「はい、美味しいです、ありがとうございます」
「うん・・・よろしい」
餌の皿にイヴリンが唾を吐き、リリーもまた唾を吐いてほくそ笑
む。
「ちゃんとお食べね、朝と夜しか与えませんから」
「はい、いただきますぅ・・・ぅぅぅ・・・ぁぅぅう・・・」

ぽろぽろ涙をこぼしながら貪る奴隷を、二人はちょっと眉を上
げて見下ろした。
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