SM小説 鞭化粧

泣きむせぶ女たちの夢つづり。本格SM小説集。

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同棲する女たち(二話) 

二話 裸馬ライアン


銃口は心臓に狙いをつけたまま動かなかった。恐怖と言うより
明らかな命の危険に、ライアンは顔色をなくしていた。
言われるままに立ち、冷えた視線に見つめられながら、闇に潜
むためなのか着ていた焦げ茶色のシャツを脱ぎ、黒いズボン
を脱ぎ・・・しかし手がそこで止まった。
リリーが言った。
「パンツ! 素っ裸って言ったでしょう!」
しかしライアンが白いブリーフに震える手をかけたとき、イヴリン
が言った。
「お待ち。後ろ手に縛っておやり。ここじゃなんだから馬小屋へ
連れて行くわ。動けば撃つわよ、おとなしくなさい」
リリーは立って、銃に狙われて凍ったように動けないライアンの
背後にまわり、ワインレッドのガウンのベルトで両手を後ろに縛
ってしまう。
そこでようやくピストルがテーブルに置かれたのだ。
椅子に座るイヴリンが、パンツだけの姿でベソをかくライアンの
裸身を見回して言った。
「華奢な体ね、まだまだ子供よ・・・ふふふ・・・面白いことになっ
てきた・・・退屈なのよ私たち・・・」

屋敷の裏側が芝生の庭になっていて、庭だけでも広いその外
周をぐるりと森の樹木が覆う。月明かりの青白い光が注ぎ、夜に
なって冷えてくると決まって漂う白い霞が、幻想的な景色をつく
り、さながら地獄へひろがる庭のようにも思われた。
縛られた後ろ手に、さらに紐をかけられて、イヴリンが振り向き
ながら銃を突きつけ、リリーが背後で縄尻を取り、ブリーフだけ
の若者を引き立てていくのである。

広い庭を突っ切って、森の中に入っていくと闇が濃くなり、ほど
なく、ほとんど新築と言ってもいい白い厩舎がぼんやり浮かん
だ。厩舎の周りだけ森が拓かれていたのだが、馬の走る道はな
かった。
大きくて分厚い木の扉には南京錠が掛けられてあり、イヴリンが
扉を開け、ライアンが押し込まれ、最後にリリーが中へと消えた。
厩舎といっても馬の匂いもなければ牧草なども置いてなく、ただ
手綱や鞍などの真新しい馬具だけが、やはり真新しい木の棚
に置かれてあった。
明かりは、天井の丸太の梁から電球がいくつも下がり、壁のスイ
ッチで点灯する。
窓は、馬身の首の高さから上にいくつかあって、屋根裏近くに
天窓がつけられていた。
「ここはね主人の趣味なの。あたりの森を買い取って馬場をつく
るつもりでいてね、その矢先に死んでしまった。だからね坊や、
もとよりこのあたりには人家もないし、鬱蒼とした森が続くだけ。
泣こうが叫ぼうが、銃声が響こうが、誰一人来ないから」

厩舎の足許は固い土。手綱を縛る柱もあれば、馬と馬を仕切
る小部屋もある。使われていない丸テーブルのセットがあって、
木製の椅子が二脚・・・その椅子の埃を払って、イヴリンが座り、
土間の真ん中に突っ立つパンツ男の縛った手を解くように、リ
リーに言った。
ふたたび銃口を突きつけてイヴリンが言う。
「脱ぎなさい、服従が身のためよ」
リリーがにやりと笑いながら、イヴリンのそばに座った。
涙をためてライアンがパンツを降ろした。青年としては幼い体に
そこだけ茶色がかった陰毛が密生している。ライアンは髪が茶
色で肌が白く、眸が青で目の丸い、まだまだ子供の顔立ちだっ
た。

「ふふふ・・・毛はちゃんと生えてるみたいね」
「竦み上がってちっちゃくなって可愛いわ・・・ふふふ」
女二人が目を見合わせてほくそ笑み、リリーが言った。
「両手を頭に、後ろをお向き」
声が発せずただ従うライアンに、イヴリンの強い声が向けられた。
「返事は! 言われたことには応えなさい!」
「は、はい!」
手を頭の後ろに置いて、おどおどと尻を向けるライアンだった。
「あら可愛いお尻だこと、小さくてスベスベね」
「ふふふ、ほんと・・・ゾクゾクする眺めだわ・・・」
「縛っておしまい」
イヴリンが小声で言って、リリーは席を離れ、今度は本物の手
綱で両手を後ろに縛り上げた。
イヴリンが言った。
「こちらを向いて膝で立ちなさい」
「・・・」
「返事は!」
「は、はい!」
ライアンが脚を揃えて膝を着くと、リリーが言った。
「脚を開いて立ちなさい。変態坊やには似合うでしょうから」
 
白く若い裸身を四つの眸が見下ろして、その足許でライアンは
肩幅ほどに脚を開き、萎えきった股間のものをブラブラさせた。
睾丸が竦み上がって肉ボールのようになっている。
顔色が青かった。唇までが青ざめて、眸がおどおど定まらない。
リリーが言った。
「盗んだ下着はどこへやったの? まさか着て楽しんでるなんて
ことはないでしょうね?
「はい・・・それはありません・・・秘密の場所に隠してあります」
「秘密の場所って?」 
「家の近くに廃屋があるのですが、その中に・・・」
「おまえの家はどこ?」
「歩いて十五分ほどの街外れです・・・母はいなく、父に育てら
れたんですが・・・父は雇われ工員で、それでウチは貧しくて。
いまは兄たちが働いて少しはよくなってますが・・・」
「それで学校へも行けなかったというわけね? お母様は病気
で?」
「いいえ・・・逃げたんです。父が酒乱で・・・」
イヴリンが眉を上げて言った。
「貧しさは悪じゃないわよ、けれど心の貧しさは悪いことだわ。
家の事情は関係ない。そんなことじゃ彼女なんてできないでしょ
う?」
「はい・・・いません」
「童貞よね?」 
「・・・はい」
「女に興味がわいてしかたなく、下着を盗み、匂いを嗅いでオ
ナニーでもしたんでしょ?」
「はい・・・」
「ふん、いやらしい子・・・嫌いよ」
「あ、あの・・・ほんとにごめんなさい・・・二度としませんから許し
てください・・・ぅぅぅ・・・ぁぅぅぅ・・・ごめんなさい・・・」
リリーがキツく言い放った。
「地べたに這いつくばって謝れないの! 手を使えなくても、顔
をこすって謝ることはできるでしょう!」
「はい!」
どさりと前に崩れるように、ライアンは尻だけ上げて顔と胸を同
時に着いて、泣いて泣いて謝った。

「ふふふ・・・」
「うふふ、たまらないわ・・・」
 
女二人の目の色に、慄然とする残虐の炎が揺らいだ。
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